羅臼その1
昼過ぎにユースを発ち14時30分に羅臼へとつづく知床峠との分岐点に到着。みんなが戦々恐々と思い巡らす標高740mの知床峠こそ現在地から半島の反対側、羅臼へ行く唯一のルートです。
天候は晴れ、気温は少し肌寒い15℃。昨日地元の人に聞いた話ではさすがに頂上ではここより5℃ほど気温も低く今頃では10℃以下だそうです。
ゆるい坂が続きそれぞれのペースで走り、ちょくちょく遅れたメンバーを待ちます。
これといって急な坂はなく、それでも木々が開けたところから見下ろす景色の雄大さに感動。頂上数km手前だけ大きくカーブした上りが見えたけれどいままでのペースでじわじわクリアする。 知床峠、思ったほどではありませんでした。けれど頂上の景色はこれまた絶景。登頂時間はちょうど2時間、あとは下るだけ・・・と、頂上からまだ少し上るのでした。
下りはつづら折の急勾配なので、こちら側から上るほうがはるかにしんどいでしょう。時間はもうすぐ17時。日が沈むのを焦る気持ちを抑えてフルブレーキにて下ります。
羅臼市街手前の熊の湯で先に入浴。なんでも45度近くもあるけれど下りで冷え切っているからこそいい温度です。 露天風呂ですが男湯に特に囲いはなく川を挟んだ道からも肌色のうごめくものが見えます。入る前に体を洗わないと地元のおっちゃんに怒られます。熱いからといって風呂の端の階段に座っていてもおっちゃんに怒られます。
羅臼市街に入りすぐにコンビニで夕食を仕入れたらもう真っ暗。急いで今日の宿泊地、羅臼林間広場キャンプ場を目指します。 知床峠を制覇し、熊の湯で汗を流したRCCを待ち受けていたのはキャンプ場までの激坂でした。口々に知床峠よりきついと愚痴りながら真っ暗な坂を上りますがもう限界です、押しました。 副主将はまだ見えぬキャンプ場を探しに、先に走って見に行きますが真っ暗な森の中怖くなり引き返します。余談ですがちょうど一ヶ月前にニュースになったテントを揺らすヒグマを妹と勘違いし、中から蹴飛ばして撃退した女子中学生が泊まっていたのはこの近くのキャンプ場です(熊の湯の向かい)。
せっせとテントを張りさっさと夕食を済ませます。22時頃にはシュラフを準備し始めたところ1回生が騒いでいました。なんでもテントのすぐ近くに鹿が近寄ってると。鹿なんか知床走ってるうちにいくらでも見てるし、外出るのも寒いしもう寝るわ、と言ったものの頭だけ出してみると・・・テントの真後ろに光る目が。
鹿ってこんなに大きかったっけ、あれれっ、というくらいの牡鹿に見つめられました。
真剣に見張り役を立てる案を話す中「寝たらすぐ明日になる!」と言い放ちシュラフにもぐりこみました。
翌日、すがすがしい朝を迎えたRCCだが昨晩食べたバナナの皮を外の自転車にぶら下げていたことが発覚、何も無かったからよかったものの・・・。
テントの周りは鹿のフンだらけだったとさ。
25日はここ羅臼にて今日知床峠を越えるメンバーと合流の予定です。
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